五根・五力≪仏陀の解脱と悟り≫ 信(信念)、精進(努力)、念(気付き)、定(瞑想)、慧(智慧・自覚)に縁って解脱へと至る

五根・五力

信根・信力

如来の智慧(真理の法)を信じる。法は世尊により善く説かれた、それは現に証明できるもの、今此処で果報があるもの、涅槃に導くもの、智者が自ら知るべきことである。

仏陀を思念する、真理(法)を思念する、聖者(僧)を思念することによって、信念確信を得る。これを信根という。

精進根・精進力

よく精進に住して、諸々の善からぬことを断ち、諸々の善きことを身に付けるために努め、不屈の努力をかさねて、善きことのための重荷を投げ出すことがない。

四正勤によって精進を得る。これを精進根という。 

念根・念力

よく心に止めて忘れず、最高の思慮分別を持ち、久しい以前に為されたこと、久しい以前に説かれたことをも憶念し、あるいは思い起こす。

四念処によって念を得る。これを念根という。

定根・定力

よく心は平等にして、執着することがなく、心を散動させずに、一境に集中することを得る。

捨断(集中)によって心の静止を得る。これを定根という。

慧根・慧力

智慧ありて、聖にして透徹、よく消滅の跡を知り、苦の滅尽に至ることを得る。

信ある聖弟子は、繰返し繰返し精進し、繰返し繰返し憶念し、繰返し繰返し心を調え、繰返し繰返し識別し、深い信を得る。

智慧によって選択決定し、正しい理解を得る。これを慧根という。

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